2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

蕎麦の出前か

4週間前にストックセンターに注文した種子がまだ来ないので、ついに問い合わせてみた。すると、「今まさに送ったところだ」的な返事が来た。そば屋の出前みたいだが、それでもAppologies for the delay. と謝られた。本当はAが来るまでに来ていてほしかった…

技官2日目

Aとともに植物栽培の準備に取りかかる。隣の技官や、温室のKに相談して必要なものをそろえていく。 ここの研究所は、農薬をあまり使わず、線虫を毎週まいてハエの幼虫を食べさせたり、ダニをまいてアブラムシを食べさせたりしている。線虫を殺す薬かと思った…

4ヶ月かかった技官募集

決まるまでこの日記にはあまり書かなかったが、技官募集から4ヶ月ほどかかり、この期間の主要な仕事の1つだった。まず、研究所の人たちに募集広告のテンプレートをもらい、求人広告を見る人がどこに着目するかを検討。募集経験のある人たちに何度か添削し…

技官1日目

ついに研究室が1人だけでなくなった。今日が技官のAの一日目である。スイスには技官学校があり、チューリヒ大学で4年ほど実習兼仕事の経験をしてきたという。午前中をまたDepartment head会議に時間を費やしたあと、急いで昼食を食べ終え、Aを迎える。まず…

数学者を招く

京都での旧知の数学者Oさんをお招きして、生物寄りの数学のセミナーをしていただいた。スペインとロシアの学会の通り道で、題はStudy of Integers Inspired by Biological Growth。アンモナイトや花の形態やネズミの増殖をもとに、フィボナッチ数列などの話…

高山植物の自然史

高山植物の自然史―お花畑の生態学作者: 工藤岳,植田邦彦,丸田恵美子,水野一晴,森広信子,渡辺悌二,沖津進,梶本卓也,木部郷,久米篤,鈴木静男,高橋英樹,西谷里美,藤井紀行出版社/メーカー: 北海道大学出版会発売日: 2000/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)…

ボゴタ出発

空港に行く前に、町を見下ろすモンセラーテの丘に連れて行ってもらった。口々にGoogle mapみたいだといっていた。 いろいろな人に会うことができた。それが仕事で来たのである。意外なつながりというのも多い。 ブラジルからの参加者に「京都から来た」と自…

コロンビアの大学・標本庫訪問

予定は未定の南米なので、行ってみないと何が起こるか分からない。食品工学みたいな研究室に連れて行かれて、正直言って何でここまで畑違いの話を聞く必要があるのかと思う時間も長かった。一方で予期せず、コロンビアの生物多様性のデータベースが、高い精…

南米の雲霧林

mist forestは、今まで訪ねたことのあるどんな森とも印象が大きく違った。熱帯雨林よりも高度が高いが、一年中霧によって水分が供給され、常緑樹が茂っている。写真下のようなドングリQuercus humboldtiiは、氷河期以降に北米から入ってきて種分化したと考え…

ヨーロッパとラテンアメリカの共同研究

数日他分野の人と話し続けていると、面白いアイデアがどんどん出ている。 こんなシンポジウムに出てきた。 http://www.molconnect.org/portal.php?domain=1&category=17&page=74&lang=1 新しい研究の方向性を考えるには、やはり何日かまとまった時間が必要だ…

ヨーロッパのポスドク

参加者には、EUの科学政策担当者(アメリカでいえばNSFのプログラムオフィサー)も来ている。話の中でたまたま「最近日本のポスドクが、アメリカよりもヨーロッパに行く傾向が強まっている」と言ったら、ずいぶんとうれしそうだった。ヨーロッパとしてかなり…

黄金の先住民文化

午後は黄金博物館へ。1000年も前から南米にすぐれた文化があったことに感銘を受けた。土器は中国・日本に類似を感じさせるものもあった。アメリカにいたときは、先住民博物館みたいなものがあちこちにある割には、あまり美しさを感じないこともままあっ…

南米を出入りした植物

ボゴタの植物園へ。専門家が多いと話が盛り上がって面白い。ドングリ(Quercus)やクルミ(Juglans)など、北半球で見慣れた属(ただし別種)があることに少々驚いた。果実が大きいので鳥によって海を越えるとは考えがたい。コロンビアの研究者に聞いたところで…

土日にチューリヒ空港の朝便に乗ろうとすると大変だ。トラムによっては始発が遅く、遠回りして5時には出ないといけない。空港でもう1人の参加者Rと待ち合わせ、快適に空の旅を過ごした。といっても、Rは大学院生の論文添削に頭を痛め、私は論文査読。プロ…

Professor2人募集らしい

明日から、私と植物学科のもう一人のProfessorとで南米コロンビアの会議に出張である。 学科長が言った言葉: 「Professorを2人募集する準備をしておいたよ、撃たれたときのために。」 コロンビアは、そこまで危なくないと思っているのだけど。 一見まじめ…