黄金の先住民文化

午後は黄金博物館へ。1000年も前から南米にすぐれた文化があったことに感銘を受けた。土器は中国・日本に類似を感じさせるものもあった。アメリカにいたときは、先住民博物館みたいなものがあちこちにある割には、あまり美しさを感じないこともままあったのだが、文化が成熟したのは南米の側だったのかもしれない。トウモロコシの栽培化も南の方である。


写真右は、ポポロという最も有名な金細工で、貝殻(石灰)を砕いてアルカリ性にして、コカの吸収をよくするための道具だという。ガイドの話すところによれば、先住民はコカの葉を噛んで、3日間も1つの話題について議論し続けたという。「それでは私たちは明日から3日間、コカも無しで1つの話題を議論するのか」ということになる。こう考えると、科学者はなかなか常人では務まらない仕事をしているのかもしれない。明日から生態ゲノムで3日間である。