南米を出入りした植物

Shimiken2006-09-03

ボゴタの植物園へ。専門家が多いと話が盛り上がって面白い。ドングリ(Quercus)やクルミ(Juglans)など、北半球で見慣れた属(ただし別種)があることに少々驚いた。果実が大きいので鳥によって海を越えるとは考えがたい。コロンビアの研究者に聞いたところでは、700万年程度前から南北アメリカがつながりかかるときに、植物の北上・南下が起こったという。北上したのが写真のマキ科のPodocarpus、南下したのが前述の2つなど。ヒトとチンパンジーの分岐が500万年だから、種分化には十分な時間だ。こういう状況で植物地理学が面白い。