高山植物の自然史
- 作者: 工藤岳,植田邦彦,丸田恵美子,水野一晴,森広信子,渡辺悌二,沖津進,梶本卓也,木部郷,久米篤,鈴木静男,高橋英樹,西谷里美,藤井紀行
- 出版社/メーカー: 北海道大学出版会
- 発売日: 2000/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本が出た10年ほど前は、形態や系統に興味があり、あまりおもしろみを感じられなかったが、いま見ると、次の一歩のための使える情報がつまっている。研究経験を重ねてはじめて、総合的視点の生態の面白さがなかなか腑に落ちたように思う。
プラクティカルに気になるのが、発芽のための環境条件。種子を集めてきても、発芽しなくては困る。プレート上で発芽せず困っていたものを、机の上に置き忘れていたら発芽したということもある。温度の変動がトリガーになっているのかもしれない。シロイヌナズナの論文を探してみたところ、古くから発芽の生態学が研究されている。きっと強い自然選択がかかっているだろう。
BASKIN JM, BASKIN CC
ECOLOGICAL LIFE-CYCLE AND PHYSIOLOGICAL ECOLOGY OF SEED-GERMINATION OF ARABIDOPSIS-THALIANA
CANADIAN J Bot 50: 353-360. 1972