ハイジツアーと突然変異体を見る目

HeidiButterfly

スイス観光といえばハイジ。アメリカから来てくれたSさんとドイツのUさんのたっての希望で、ハイジの里マイエンフェルトに出かけた。ドイツからは、ドイツ語の堪能なIさんが友人とともに来てくれた。レストランも宿も全てが順調に進み、ドイツ語をがんばらなくては、と思う。


Heidihouseなる博物館に入った。さすがSさん・Uさんともハイジの予習はばっちりで、「ハイジの部屋のこのベッドの配置はおかしい」とのご指摘が。ベッドは外が眺められる窓と接していなくてはいけないらしい。


ハイジが走っていそうな草原にはクローバーがいっぱいで、四つ葉を探し始めた。すると、他のだれも見つけないうちにUさんが次々四つ葉、五つ葉を発見する。自分で電波出してミュータントを作っているでしょう?という突っ込みは私だけでなかったので許してもらうとして、変異体発見マスターの称号をお贈りすることにした(この例は可塑性かもしれないけれど)。パターン認識能力が卓越しているのだろう。Uさんにはやはり遺伝学が似合っている。突然変異体のスクリーニングには、論理的計画に加えて、何か必要なセンスのようなものがある。我々は、京都で指導教官を見ていたからこそ学べたのだろう。


マイエンフェルトからは、グラールス州のクラウゼン峠へ向かう。昆虫少女Sさんと山へ来ると、見ているものが全然違って面白い。Sさんには京都の頃に昆虫網の使い方から教えてもらったのである。写真は、タテハチョウの一種らしい。キク科Adenostylesの葉上では、無数の甲虫もみられた。