コッペリア

coppelia(コッペリア) [DVD]

coppelia(コッペリア) [DVD]

ドリーブの音楽の美しさを再認識した。時々だが、きらりと光る音がある。響きの音楽としてのフランス音楽だ。


バレエが美しくまた面白かった。音楽ばかりやっていたもので、バレエの筋を全く知らなかったのだが、筋書きの核は、少女スワニルダがカラクリ人形(ロボット)のふりをするところ。機械的な人形の動きが感嘆するほどに見事で、バレエならではの面白さだ。


今日でコッペリアの公演が最後なので、何とか来られてよかった。当日券を買ったら、最前列中央、指揮者の真後ろが残っていた。指揮者がじゃまで嫌われるのかもしれないが、この席は好きだ。自分が指揮者だった経験があるので、この位置の音のバランスになじみがあるのだ。この位置はまた、演奏の善し悪しが露骨に聞こえる。木管群のソロが可もなく不可もなく、ミスもない一方、これはすばらしいというものもなかったのは残念。