チューリヒ山のスゲとベラドンナ

Atropa

系統学科の人のフィールドワークに連れていってもらった。分類・系統の人と植物を見て回ると、学ぶことが多い。今日は牧草地の草本の実習の下見である。

日本にはスゲが250種もいることや、日本にはスゲ図鑑が一般書として売られていることを話したら驚いていた。
http://d.hatena.ne.jp/yahara/20051216
の書評を越えた解説が面白い。


写真はベラドンナAtropa belladonna。イタリア語由来の種小名が示すように、貴婦人が目を美しく見せるのに用いた。一方、属名は運命を断ち切る女神アトロポスに由来する。その成分アトロピンはアセチルコリン受容体の阻害剤で、命に関わる。
埋土種子の寿命が長く、ギャップができるとどこでもすぐに生えてくるそうだ。こんなに普通種だとは知らなかった。