全ゲノム配列:共生菌と病原菌は紙一重

細菌クラミジアは、ヒトの細胞内に感染する病原菌である。その近縁種プロトクラミジアは、アメーバ細胞内にいる共生細菌である。全ゲノムが読まれてみると、共生細菌のゲノムサイズの方が2倍大きく、病原菌の遺伝子をほとんど持っていた。つまり、新しく遺伝子を獲得して病原菌になったのではなく、共生した時点で、輸送タンパクなど必要な遺伝子をほとんど獲得していたと考えられる。
Horn et al.
lluminating the evolutionary history of chlamydiae.
Science. 2004 Apr 30;304(5671):728-30