虹をみながらグラント書き

Rainbow

今日もグラント書きのつづき。嵐になったり晴れたりの奇妙な天気だったのだが、ぱっと外を見ると植物園に虹がかかっていた。きれいなものを見ると元気になる。


このグラントは金額がそれほど大きくないこともあり、長さは日本の学振の申請書と同じ程度の10ページだけである。
アメリカの普通のグラントと比べたら楽々だ。ここもスイスが魅力的な点の一つである。


研究目的はQuestionの形で書くべきだ、というアドバイスをやはり受けた。これはアメリカでももちろん同じ。
Scienceとは基本的にhypothesis-driven、つまり、何かの疑問を解くために行うものだ。
知識を集積するためではない。


この点、日本の「科学」ではまずデータを集めようという発想が文化の基底にあり、どちらがよいと単純にはいえないが、
少なくとも申請書を読む立場で考えると、Questionを中心としたストーリーがあった方が読みやすいだろう。
両方を経験した立場としては、両者の長所を生かしたいものだと思っている。


同じ建物にアメリカ人が何人かいて、みなの英文のチェックをしてくれている。丁寧にみてくれて非常に助かる。提出文章はドイツ語でも英語でもいいのである。応募要項のドイツ語も、一度慣れてしまえば次からはそれほど苦労しなさそうだ。Google翻訳http://translate.google.com/translate_tがなかったらできなかったと思うけれど。