グラント申請書

nooba

もっとも重要な仕事についにとりかかる。欧米で研究室を運営するとは、グラント(研究費)の申請書を書くということだといっても過言ではない。


ノースカロライナでお話を聞かせていただいた研究室運営の先輩Ryoheiさんの例えばこんな記事が参考になる。
http://d.hatena.ne.jp/ryasuda/20060524
http://d.hatena.ne.jp/ryasuda/20060522


若手向けの大学内研究費の締め切りが今月末なので忘れないようにという通知が来た。これではじめてこのグラントの存在を知り、何とかして急いで書くことにした。誰か教えてくれたらと思わなくもないが、システムが分かるまでに時間がかかるのは、外国に住むコストと思うべきである。


通る率は20%くらいで、スイス人に言わせると見込みが薄いという。しかし、アメリカのNSF文部科学省)のグラントで10%以下のこの時代、出さない手はない。スイス科研費は一般に40%くらい通るようで、これがアメリカでなくスイスに来た主要な理由の一つである。


日本でのイメージでは、研究費申請が科学の重要な一部というと違和感があるかもしれない。こう言ったら分かりやすいと思う。研究費申請とは、自分がやりたいことが、面白く、意味があるということを他人(同分野研究者、他分野研究者、官僚、そして社会)に説得するということである。そのためにこそ、豊富な経験と知識が必要とされるのである。